経年変化した白黒写真のクリーニング・再生・修復
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Albumen Prints / Flattening
〜鶏卵紙クリーニング・フラットニング〜

REBOTECHが提案する、新しいサービスをご紹介します。

  1. 「鶏卵紙クリーニング」
  2. 「フラットニング」

保存劣化から鶏卵紙を守ってゆく最新技術の 「鶏卵紙クリーニング」

鶏卵紙(アルビューメン プリント/Albumen Prints)とは

鶏卵紙写真サンプル 日本では、江戸時代末期から明治時代後期(日露戦争位まで)[1860年頃-1900年代] にかけて作られ流通しました。
 コロジオン湿板ネガと密着させ、紫外線(太陽光)で焼付け、現像しないで水洗と定着だけで制作された印画紙の種類です。
 バインダ(用紙と感光材の接着の役目)にゼラチンではなく卵白を使ったので鶏卵紙と呼ばれたようです。
 卵白に塩と水を加えたものを用紙に均一に塗布し支持体とし、この用紙に暗室の中で感光液(硝酸銀/酢)を塗り印画紙としました。
 当時使われていた用紙の90%以上は、薄い上質紙でした。
 紙が薄いために、作られた鶏卵紙はほとんどが台紙に貼って保存されました。
(写真: 酸性紙に凸凹に貼られた、クリーニング前の鶏卵紙写真 〜100年以上前のナイアガラの滝〜)

サービスの概要

 鶏卵紙の保存中の劣化を少しでも遅らせるサービスを始めました。
 通常では洋紙(酸性)に貼られた状態で鶏卵紙は保存されています。
 このままでは洋紙に含まれている酸の影響で、温度、湿度などを適正に守り、暗所で保存しても、画像の劣化が促進されてしまいます。
 このサービスは、洋紙から写真を剥がし、写真表面に付着した汚れやカビ等の菌類を可能なかぎり除去し、中性紙に貼り替えます。
 使用する新しい台紙はpH7.0の中性紙「ピュアマット特厚口」で厚さ3mm。
 画像の修復作業ではないので、完璧な再現等はできませんが、画像の汚れや付着している菌類をクリーニングするので、画像は見やすくなり、その後の劣化の原因となる物質も除去されます。 (鶏卵紙プリントのクリーニング例を見る

開発の過程

 鶏卵紙は適切な保存法においても洋紙(酸性)に貼られているため、劣化から画像を守ることが難しく、救済策はありませんでした。
 その理由は、鶏卵紙を台紙から剥がすことが出来なかったからです。
 小社では、(財)東京都中小企業振興公社の平成16年度経営・技術活性化事業の創業助成事業として「鶏卵紙の化学修復」の研究を行い、平成17年12月にそれを完成させ、その時に開発した技術の一つが「鶏卵紙クリーニング」です。

  • 台紙から鶏卵紙を剥離するための薬品と施術の研究。
  • 画像を傷めずに表面に付着した汚れや菌類を除去する薬品と方法の研究。
  • 台紙に鶏卵紙を再貼付けする時の接着剤の研究。

 以上の研究テーマを注意深く考察し、手に入れた数多くの鶏卵紙を実際に使用し、机の上ではなく暗室作業の中から生まれた技術であることが、最大の特徴です。

 開発では、毒物などの危険な薬品類を使わない事にこだわり、使用薬品による環境破壊と、画像を傷めない事に留意し完成させました。
 このこだわりは、2003年特許取得した「経年変化した白黒写真の修復法」と同じで、それ以前に発表された写真修復法とは一線を画すものです。

 pH7.0の中性紙を台紙に選び、接着剤も化学変化を起こしにくい膠(にかわ)を採用、写真の現物保存の観点から見ても自信を持ってお薦めできるサービスになっています。

 別の原因による画像の劣化を止めることは出来ませんが、酸による画像に対する影響がなくなるため保存期間が延びることは言うまでもなく、同時に汚れが除去されたぶん画像が鮮明になり、諦めていた複写やデジタルデータ化ができ複製の制作/展示などが行えると言うメリットもございます。

実績

 某大学様の百年以上前に撮られた卒業記念写真を化学クリーニングし納品させていただき、同時にクリーニング後の鶏卵紙を白黒銀塩フィルム(4×5インチ)で複写、複製写真の制作も行いました。
 また現在多くのお問い合わせをいただいています。

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